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2012-12-06

三学期が終わる

JMGP4808三学期終了まであと1日。生徒は約1週間前から休みに入っています。
学年末試験の結果に1学期、2学期の成績を加味して成績をつけます。これらの計算方法も全てシラバスが指定しているので機械的に計算し、成績結果から「合格=進級」「不合格=留年」を成績表に記載していきます。前年に留年した生徒は自動的に次の学年に繰り上げ(TRANSFER)られます。生徒も繰り上げがわかっているので2年目の学年の時はあまり真剣に勉強をしていないようで1年目より2年目の成績が悪い生徒が結構な割合でいました。一念奮起して勉強を頑張った根性のある素晴らしい生徒もいましたが。


約1年半をかけてエクセルを使用しての成績表発行システムもなんとか完成の域に達し、業務効率化の手助けができたようです。成績表の発行は明日完成すればいいのですが、なんと今回は3日前にできました。必修科目の某教員が全く採点をしておらず8年生、9年生全員の成績がつけられない状態に陥ったにもかかわらず、です。(この問題は科学分野の教員を中心に手分けをして採点をして解決しました)
このシステムは、学校管理業務統合システムという位置づけの”School Link”が来年より本格稼働するはずですので用無しになるでしょうし、なってほしいです。このシステムの真の目的は「Excelを使ったことのない同僚に対してのトレーニング」の一環として作ったのでこの1年半余りでその目的は十分達成できたと考えるからです。入力の方法、エクセルでこんなことができるという紹介(展示)、印刷の仕方など業務を通じて学んでもらいました。あと4~5年後にはこのナミビアでも「Wordは使えて当然、Excelや他のソフトを使って業務ができるかどうか」が判断基準の一つになると予測しています。ほとんどの同僚、特に若い世代は教師から別の業界への転職を考えている傾向にあるのでこられのことが少しでも役に立てればありがたい。まだまだExcelに関してマスターしてもらうことはたくさんありますが。

今日はクラス担任が中心となって成績表を生徒の元へ郵送するための封筒への宛名書きと生徒が紛失した教科書に対する請求書作成が主な業務です。ここでも、教科書管理システム(エクセルを使っての簡易データベース)が役に立ちました。今まではだれがどの教科書を紛失したか完全に把握JMGP4806-001しておらず、「誰かの教科書を奪って返却しても御咎めなしで返却したことになる」状況でした。システム導入後はだれがどの教科書を貸与され、返却したのかしていないのかをしっかり把握できるようになりましたので堂々と請求書を送ることができます。今年紛失した教科書は344冊で日本円にして約37万円です。教員の一般的給与の約10ヶ月分。ここを把握できるようになったのはかなりの進歩で、金額換算したことで今まで教科書管理に乗り気でなかった同僚も本腰を入れて管理業務に協力をしてくれるようになりました。「見える化」の効果は素晴らしい。

明日は、教師だけの終業式。神父様に来ていただきお祈りをして軽く打ち合わせ。その後教室を片づけ解散の予定です。最後まで気を抜かず三学期を無事終えたいです。

2012-10-24

乗り遅れます。Part2 【延長マニュフェスト!?】

乗り遅れる理由、第二弾です。先日のブログ

  1. 赴任先の職員PCスキル向上(要請書記載事項)
  2. パソコンに関する環境整備(要請書記載事項)
  3. 数学・計算能力の向上(要請書記載事項)
  4. 教科書管理手法の確立と定常化(新規)

のうち1~3について書かせていただきましたので、残るは4番目の項目です。

2012-08-31

春休み

1-JMGP3746

現在、二学期がおわって短い春休みです。10年生の生徒は「スプリングスクール」なる補習授業のためチャーターしたバスで別の町で缶詰だそうです。
成績発行システムは多少の混乱、正直言えばテスト結果が入力されてないとか信じられないハプニングがあったものの、システム自体は動いてくれ成績表も問題なく発行されました。このまま使い続けてくれればいいんだけどな。

州(県)の教育員会にあたる組織のエライ人が来て会議というか訓示というか講話のようなものが二学期の最終日前日にありました。主旨は「サボってないで働け」ってことなんです。学校は午前7時に始まり、教員は午後3時までいなければなりません。午後2時ごろが放課後なので2時間、次の日の準備などに充てるのが通常だと思います。が、その2時間学校にいるのが苦痛な教員もいて帰っちゃうわけです。そういうことはしないでくださいね、帰るのなら早退届出してくださいね、という当たり前の内容。しかし!!会議(?)は紛糾。何故紛糾したか、想像を絶します。もう、「この国は平和でいいな。」というのが自分の感想です。

会議というか訓示というか講話の中で、私が取り組んだ「教科書管理システム」にも言及がありました。なんでも配属先の学校の教科書の管理具合が州内ベストだったんです。で、このシステム(手法)を各校に取り入れるべく、各校担当者を配属先に集めて講習会&ワークショップをするらしい。準備をしないといけないかなと考え、

私:準備をしたいのでお聞きします。いつ行う予定ですか?
答:三学期
私:三学期のいつごろ?
答:三学期といった。
私:三学期の前半、後半?または初め?中ごろ?終盤?
答:君は英語がわからないのか?三学期だといっている。
私:三学期の全部を使って講習会をするの?(ニヤリ)
答:常識的に考えて2日もあれば終わるだろう。君はわからないのか?
私:その日程は?9月?10月?11月?12月?
答:三学期だ!
私:三学期ということは決まっているけれど、それ以上のことは決まってないのですね?
答:決まっている。三学期にするんだ。

とエライ人に褒められたのはいいけれど堂々巡りの問答につかれてきたので、三学期初めごろにでも対応できるよう準備を始めようかと思っていますが、どうなることやら(他人事)

任期も残すところあと4か月切っています。3学期は卒業国家試験など生徒の人生を決めるような大切な行事もあります。土曜塾を通じて合格率を上げられるようサポートしていきたいと考えています。

冒頭の写真は、ホステルから見たUsakosの空。珍しく雲がたくさんあったので撮影しました。

2012-04-28

一学期を終えて

4月27日、一学期が終了しました。ホントいろいろありました。
  • 数学担当から外れ、体育教員に本業のPCインストラクターよりコマ数が多いです。生徒は言うことを聞きません。言葉は悪いですが、「放牧」という文字がぴったりくるくらい・・・。
    走り回る生徒、喧嘩を始める生徒、木陰で休む生徒、水を飲む生徒、カバンにしまっておいた軽食を食べる生徒、物陰でタバコ(!)を吸う生徒。禁止されている携帯を取り出し、メールしだす生徒。取り上げると泣きます。泣いてもダメ。
  • 同僚に対するパソコン講習
    空きコマを利用して、同僚へのパソコン個別指導を行う計画を立てたけれど教師がおらず「待機」となった生徒を私の教室に送り込んできたおかげで計画実行できず。全体講習を一回しただけで終わりました。
  • ソロバン土曜塾
    最初のスタートはよかったものの、面白くなかったのか結局リピーターは2人。ホントの意味でのリピーター、与えた課題をしっかりこなした生徒は、数学で学年トップクラスの成績で一学期終了。上から数えて何番目?ってくらい。
  • 教師分科会開催学校隊員がUsakosに集まり、現役教師である隊員の授業見学と日本、ナミビアの教育制度比較を行った。比較することで頭の整理ができ、ナミビアの教育に対しどうアプローチしていくか、大きなヒントを得ました。特に、モラル教育、理数科科目に対するナミビア側の考え方、一コマ40分とされる授業時間のマネジメント方法など。
  • 教科書管理計画の正式キックオフ昨年に全教科書のラベル張りを終え、データベース化しました。1学期はその運用開始の重要な期間だったのですが、なかなかうまく運用できませんでした。生徒は、借用書に自分が持っている教科書番号と異なる番号を書いてしまったりしているので、借用書のデータを入れるのではなく、教科教員作成のリストからデータを入力すべき、という結論になりました。また、この計画は上部組織(教育委員会)である「リージョナル・オフィス」幹部からお褒めの言葉をいただいたことにより学校正式のシステムとなり、うまくいけば州の計画としても稼働する可能性もあります。
  • 成績表発行システムの稼働
    一年間、成績表の発行業務の流れを観察し、同僚への聞き取り調査もしつつ組み立てた成績表発行システム。もともとは、表計算ソフトを使えば、こんなこともできるよ、と展示し、同僚のパソコン習熟熱を高めるために組見始めたのえすが、いざ稼働の段になって、「こんなはずでは・・・トホホ」な結果になってしまいました。
    成績表が一日で出る!という理解をしたであろう同僚は、データ入力のためのデータ、つまりは平常点を記録した書類を締め切り過ぎてもなお提出せず、ほとんどが学校最終日4日前にドバッと出してきたものだからさあ大変。データ入力のために3日徹夜。データ突合作業もできなかったので間違いだらけ。しかも、印刷の一日前になって「点数算出方法を変える」・・・シラバスで決まっているはずなのに。それが二転三転。決定に納得のいかない同僚が「さっきまた話し合ってこの案で行くことになった。これが最終ね」と言ってくる。それを信じちゃった私はおバカ。計算式を書き直し、参照するセルを変えてしまったとかの大失敗。結局元に戻して
    計6時間のロス。最終日の午後五時にやっと全成績表がでたのです。
    校長先生、休日出勤でサイン・・・・。ほんとごめんなさいな結果でした。
    意欲のある同僚は、表計算ソフトが便利なツールであることに気が付いたようですが。
以上6項目、一学期の出来事でした。二学期に向けて準備と休養をしっかりととります。

2012-02-23

留年制度

ナミビアには留年制度というのがあるというのはこのブログで既に紹介しております。
新たに判明した事実・情報を追加するつもりでこの記事を書きます。
日本では、中央政府が絶大な権限で指導内容をコントロールしているのでどこの学校でも同じシステムで均一な教育を受けることができます。
これは地域に合わせたきめ細かな指導は困難になるということでもあります。
一方ナミビアでは、ある程度の権限、例えばシラバス(指導要綱)によって評価方法、教える内容などを決定する、はありますが学校運営に関してはその地方教育組織(Regional Office)がいくつかの指針を決定し、地域の校長会で指針を選択、学校に持ち帰って施行、というシステムのようです。
校長も日本と比べればけっこう大きな権限を持っていて、生徒の退学勧告のための会議の招集、全年間予算の承認・実行などもできます。当の校長は、「私なんて権限無いわよ。スクールボード(日本のPTAの超強力版、学校の諮問・監査機関のようなもの)の方が権限あるわよ」なんていってますけれど。
ちょっとわき道にそれます。
教室でヤンチャなことをして授業に参加しない生徒も校長室に連れてくとそれはそれは大人しくなります。”借りてきた猫”ってこういう感じだ!なんて日本の比喩表現の再確認もできたりします。
「校長室に一緒に行こうか?校長先生はなんて言うかな?」が生徒を大人しくさせる魔法の呪文。
各学期とも、シラバスに基づいて生徒の成績をAからUまでつけます。
グレード
理解度(取得数値)
コメント
A 80%以上 全科目通して、学校に一人いれば奇跡。
B 70%から79% 学年で1人いると教師も鼻高々。
学校の成績優秀者として表彰されるレベル。
C 60%から69% ”できる子”のライン
D 50%から59% ”おーよくがんばったねー。”のライン
E 40%から49% 数学・物理の合格ライン:ギリギリセーフ
F 30%から39% 数学・物理以外の合格ライン:ギリギリセーフ・数学・物理はこのライン上をさまよっている生徒が大半
G 20%から29% 不合格
U 0%から19% 不合格:このラインにいるのは「テストを受けていない」生徒。40人のクラスで2~3名。

殆どの教科が学期中に小テスト(Topic Test)2回、小課題(Topic Task)2回、科目研究(Project)1回又は調査(Investigation)1回などの結果を平常点とし、期末テストの結果とあわせて数値化して絶対評価を行います。
評価に使用するテスト結果の比率が大きいので殆どの場合、テストの結果如何によって成績が左右されるというのは議論の余地があるものの公平なシステムとなってります。年度の成績は、1学期・2学期の成績+3学期単体の成績をシラバスにのっとった数式に代入して数値化、合否判定となります。
日本も義務教育の時点からこのような留年制度を日本独自にカスタマイズして採り入れればある一定の学力(最低学力)のを保つことができるのではないでしょうか。
飛び級制度も同時採用する必要もあります。
日本の義務教育の場合、生徒の能力はナミビアに比べれば高いのでまさか年間を通して学んだ事柄の理解度が30%未満ってことはないでしょう。(希望的推測)
日本独自の問題点として落第した生徒のケアがあげられます。みんな一緒でなくともよい、ということを社会全体が理解する必要があります。
大学入試における浪人程度の認識でいいんじゃないのかな。

2012-02-07

新学期が始まって。

新学期が始まって一か月経過。

生徒登録を締め切ってから15日間は他の学校への登録ができなかった生徒を受け入れるための猶予期間があることを考慮に入れても

  • 時間割が正式に決まっていない。
  • 赴任するはずの2名(3名の予定が直前になって削られた)の教師の採用許可が下りていない
  • クラス名簿も作成できていない。

という大変興味そそられる状況が続いています。

時間割が正式に決まっていないのは、本当に謎。
赴任するはずの2名の教師の採用許可が下りないのはなぜ?
週70コマ分のリカバリーをどうすればいいのでしょう?
クラス名簿、生徒の確定ができないから名簿ができない、いうのも解せません。

学校業務の進行遅延が目立つので、とりあえず現在いる生徒をもとにクラス名簿を作成し配布してみました。後日登録された生徒は名簿に追加すればいいだけです。
クラス名簿ができれば、授業料の納付状況一覧表も作成もできます。
クラス別生徒登録番号一覧用も作ることができます。

全生徒名簿(生徒一覧表)が業務の鍵となっています。

・・・と生徒登録~クラス編成~時間割作成の業務の流れをざっとみて、その効率の悪さに唖然としています。
各々の担当者が各自で生徒一覧表をつくっているので生徒の名前の綴りが各々異なっている(例えば、Angora君なのか、Angura君なのか、Angeraさんなのか、3人とも実在する姓・名なのでどの名簿が正しいのか判別できない)ので実情を把握できていなかったり。

あー、これならああすればいいのになーと業務改善提案が頭に浮かぶ。
しかし、それをまとめたとしてもその実務上の検証はできません。帰国していますしね。
任期残り一年未満にして初めて体験した生徒登録業務。

マニュアル化しても、彼らはそのマニュアルを各自が独自に改変してしまうのは教科書整理計画で証明済み。このまま流れに任せるか、それとも改善案を提案してみるか、提出するならどういったアプローチをとればいいのか、自問自答の日々が続いています。

 

IMGP0157

写真は、同僚の1歳になる娘さん。私を見ると怯えて泣きだします。
同僚が私を実家に招待すると英語で言った途端、泣きはじめる彼女。
本能的にわかったみたいです。

2012-01-21

パソコン、届く。

DSC01173赴任先から出された要請の中に「教職員へのPC指導」も含まれています。

前任者は、教育省のプログラムが推進されたのもあり放課後に資格取得のための講習会のフォローをしたようですが、私はできる環境ではありませんでした。
資格取得をすると、取得者にノートパソコンが支給される条件だったのですが、3名合格し結局届いたパソコンは、1台で同僚のモチベーションが低下していたこと、同僚のパソコン講習に使用する機材が足りない(生徒用のパソコンは授業にのみ使う、と言う方針が打ち出され使用できない)状態であったからです。

そこで、赴任当初からJICA事務所に対し『隊員支援経費』を利用してのパソコン導入をお願いしていました。支援経費の支出条件に合わせるため、学校の予算等の見直しから始め総額の半分以上を支出、残りをJICA負担とするスキームを練り、学校のレター手配、同僚への講習会計画作成等(集合講習だと出席率低下の懸念から個別指導方式を採用)、調整員の御指導もいただきながら約10ヶ月かけて承認の運びとなったのです。この話を学校に一番最初に持掛けた当初は、けんもほろろでしたが相手が根負けするまで日参すれば何とかなるものですね。(特に予算面)

さて、届いたパソコンを有効利用するためにセットアップをも講習内容に組み込みました。第一回目の講習会です。これはさすがに個別講習といかず集合講習です。講習用の資料の作成もほぼ終わり、実機で最後の確認作業をしようと準備した直後オチがまっていました。

インターネット回線が使用不可となったのです。

理由は、上部組織(教育委員会みたいなところです)回線料金未払い。ファックス回線をつかってインターネットにつなげているので当然ファックスも使えない事態に。回線自体は、前回の全国選挙のために教育省管轄ではない国の地方組織が引きこみ、了解を得てそのまま使わせてもらっているのです。つまり、別の省庁系列が所有している回線です。どこでどう話が食い違ったのか、今になって「別省庁がもっている回線料金払う必要ないんじゃね?」と言う感じになったようです。「ようです」と憶測なのは、学校長が問い合わせても、学校主任が問い合わせてもイマイチ要領を得る回答が得られていないからです。

上部組織の揉め事に現場が巻き込まれるのは世界共通ですね。

今になって講習内容の練り直しの必要がでてきたのは、なんとももはや・・・。

※現在、校長が上部組織の諸々の手配が遅いので調整のために出張中です。

2012-01-20

新学期、始まる。(2)

_IGP01221月18日。新学期開始2日目。
朝、出席を取っていると、新入生が5名送り込まれてきた。総勢43名のクラスとなる。
クラス間人数が不均衡なので、校長を中心としてクラス再編成が行われてるのだが、選択科目の兼ね合いもありなかなか進んでいないのが現状。去年もそうだったかな。最小が15名、最大が私の担当するクラス。

初日は神妙にしていた生徒達もだんだんと本性を現し始める、つまりおしゃべりが止まらない。教室を抜け出す生徒、喧嘩を始める生徒、制御不能の状態。こちらが何か言おうとしても静かにしない。ずっと騒がしい状態が続く。日本でも、こんなものなのかなとふと考え込んでしまう。

五月蝿い中でも自己紹介はさせてみた。昨日の続きである。自己紹介が始まると、おしゃべりをやめる生徒はいるにはいるが4~5名と約一割。

昨日今日と、自己紹介をさせてみて気が付いた点。ほぼ100%の傾向として、

  • 仲間内で騒ぐときは声が大きいが、みんなの前で話すときはモジモジとしながら格段に声が小さくなる。
    • おそらく、皆の前で話すことに慣れていない。自己紹介というプレゼンテーションの訓練は小学校ではしていないと見受けられる。
    • あまりに声が聞こえないので、「聞こえなーい、やりなおし!」「後ろの生徒、聞こえるか~、聞こえないよねー?やりなおーし」というやり取りをしてみたらこれがけっこうウケた。特に留年組の新入生へのヤジが凄かった。なんでも「新入りには大きな顔をさせないように〆る」みたいなノリがこの学校にはあるらしい。留年組も昨年の今頃は結構苦労したみたい。
  • 好きなスポーツは、男子はサッカー、女子はネットボールを挙げている生徒が多い。
    • これは、サッカー、ネットボールしか小学校のうちでしていないことの表れと考えられる。ナミビアの球技の3大人気といえば、サッカー・ラグビー・クリケットなのだが、サッカー・ネットボール以外の球技を挙げたのは一人の生徒だけ。彼はラグビーが好きだと言っていた。

「10億ナミビアドルを手にしたら何をするか?」という質問をこちらからしてみたところ、10億という数字自体がわからない生徒もみられたが、答えた生徒の中で”起業する”とか”農場を買う”などの”お金をより増やす”内容の解答をした生徒は0だったのが印象的。
日本円にすれば100億円。一般公務員の平均給与がだいたい4500ナミビアドルなので途方もない金額です。例えの金額が大きすぎたのかもしれませんが。日本の中学2年生ならどんな回答をするのか、知りたい気もします。

2012-01-18

新学期、始まる。(1)

_IGP0135年が明け、1月12日。長い休暇が終わり、教職員の出校日。教室の整備、授業の準備などをこなしながら休みボケからの脱却を図る。同時に、今年の生徒登録(register)の受付開始。
私はというと、教科書管理方法の変更に伴う書庫整理と休み中に教科書に貼ったラベルの最終チェック、そして昨年教科書を紛失・破損した生徒の保護者からの問い合わせの対応に追われました。学校から弁償のための請求書が届いているからです。請求書といっしょに「失くした」とされた教科書を一緒に持ってくる保護者の方の多いこと多いこと。「家にあるのに、何で請求書を送ってきた?おかしいじゃないか!」と抗議する保護者の方には「本来、各学期の終わりに教科書を学校に返却することになってます。学校があなたの家に教科書があるかどうかなんてわからないでしょう?」なんて感じで応対。

その間、トラブルにも遭遇。今年から開設される11年生(G11、高校2年生にあたる)の一部の教科の教科書が届いていない、11年生用の机椅子が届いていない等。
あっという間に過ぎた3日間。

JMGP0175

そして、17日。生徒初登校日。16日で生徒登録は締め切られているのですが、登録期間に来なかった、他の学校の登録出来なかった保護者が生徒と共に、登録手続に来校していました。・・・未返却教科書付きで・・・。

今年から制服も変更になりました。日本人の私から見ると、「黄色と黒色、警戒色じゃん。うちの生徒、要注意だからちょうどいいな(笑)」なのですがナミビア人からは「きれいじゃん!」ということになるようです。
色に対する感覚・印象の違いもあるようです。

初日の今日は顔あわせです。一人一人教員が自己紹介。同僚が姓と担当教科だけを簡単に紹介した中で、私だけ少々長めにスピーチ。名前・日本から来たボランティアで今年が最後であること、そして「毎週土曜日に”塾”を開くから試験に合格したい奴だけ来い」という旨の挨拶も含めました。ソロバンも習えるよ!ってこともしっかりアピール。

4名の教員が補充されるまで、一時的に8年生の学級担任になった私。赴任先でのクラス編成は、新入生(で、優秀な成績で小学校卒業)の生徒を優先にA組、B組、と入れていき留年組+登録が遅かった生徒がEクラス所属となります。
私の担当は、Eクラス。去年見た顔そのままが大半。それに小学校をトランスファー(7年生を2回やったけど試験に合格しなかったので強制的に卒業させられた生徒)が少々。

生徒名簿に名前を書かせて、出席を取ったらやることなし。生徒は椅子に座ってぼ~~っとするのならまだしも、何かと理由をつけて教室外に逃亡を図ります。あー、これも見た風景。
で、生徒に何かさせようと思いつき、安直に自己紹介をさせてみました。

その様子に関しては次回のブログで。

2011-12-02

教科書在庫管理(2)

教科書在庫管理、特に請求書発行についてその基準を担当者と話し合いました。
私としては、証拠書類が定かではないので発行には反対だったのですが。

  • 紛失が明らかに証明できる教科書
    借用書に加筆修正のあとがなく、かつ教員各自で記録しているリストにも同じ番号か書かれている教科書
  • 返却を確認できたが、再利用不可能な状態の教科書

については請求書を発行しよう、という結論です。

textbooksituation簡単に言えば、上図の1と2の領域に当てはまる教科書についてのみ、ということになります。

この作業が大変で結局、5時間かけて終わったのがG8の4教科のみ。
さらに、「教科書生徒から預かっていたけど、提出するのを忘れてたわ」と教科書を提出する同僚。ホステル内にも、生徒が放置していった教科書があるとの情報が入ってきました。

もうね、二人してがっくりです。

数えども数えども終わらない教科書在庫管理。あと1週間で請求書発行まで終わるのでしょうか。出口はなかなか見えてきません。

既存在庫確認が終わったら、全教科書に新管理番号をつける作業が待っています。
これもシンドイ。

写真は見るも無残な姿になったG8の数学の教科書。落書きすんな!

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2011-12-01

教科書在庫管理(1)

こちらの学校でも、教科書は無償配布。というと日本と同じようなのですが違います。
学校単位で無償配布されるのです。学校が生徒に無料で貸与するという仕組みです。
そう、ここで
  • 学校側は学期初めにどの教科書を何冊在庫として持っているか
  • どの教科書が何冊支給されたのか
  • どの教科書を何冊生徒に貸したのか
  • 各学期終わりに、何冊の教科書が返却されたのか。未返却数はいくつか。
    摩耗し、使えなくなった教科書は何冊か。
など、教科書の在庫管理の必要性が出てくるわけです。
教育省が定める手順もあるのですが、すべて手書きです。
  • 生徒別の集計表
    (どの生徒がどの教科書を持っているのかをクラス・出席番号順に記載)
  • 教科書別の集計表
    (当該の教科書はどの生徒が持っているのかを教科書番号順に記載)
なんて、エクセルでデータベース作っておいて「並び替え」すれば一発なのに。
事の始まりは「教科書持ってない、盗まれた」などといって教科書を持ってこない生徒に業を煮やし、「お前ら、いっぺん数学教科書全部提出しろ!交通整理してやるっ」と数学の教科書を手元に集めたのがきっかけなんですがね。(過去のブログ記事参照ください)
1学年、1教科分の教科書なら一人で十分交通整理できたのですが、全学年全教科となると一筋縄ではいきません。というのも
  • 生徒が実際に持っている(た)教科書の番号
  • クラス担当教員が生徒に教科書を与えたときに控えた番号
  • 教科書借用書[保護者・生徒・教員3者の署名入り]に書かれている教科書の番号
がてんでバラバラで一致するのが稀という状態だからです。
先ず、教科書借用書からデータベースをつくり、生徒から返却された教科書番号をチェック。
データベースにない教科書番号については、データベースと整合性を取りながらクラス担当者作成のリストをチェックしています。
過去の事例では、クラス担当の教員が各クラス毎にその役が割り振られていたのですが、教科書借用書に記載されている番号を上書、訂正、抹消と証拠書類としての正当性が保てていませんでした。そしてクラス毎のチェックしていたので、生徒同士クラスを超えて教科書の貸し借りをする(しかも貸主に返さないでまた貸しする)現状に対応できません。
教科書在庫管理の担当者は1人で数種の業務を兼任しているので在庫管理につきっきりというのは時間的にも無理。
そこに「数学の教科書が~~~」と騒いでいたのが私。鴨がネギ背負って飛んでいたわけです。狩られたわけです。
赴任先の学校の同僚に「エクセルを使うと業務がこんなに楽になるよ」という実証例を探していたのもあり、この教科書在庫管理を受けたのが一学期の終わり。
ここら辺は以前のブログにも書いたかな。
現在作業の真っ最中。
  • 現時点での教科書在庫数を確定させる
  • 本来なら教科書を無くした生徒に請求書を発行して弁償させるのですがこの状況では無理
  • 来年は私が考えた在庫管理方法に従って厳格に在庫管理を行う
の3点の理解が得られるよう活動していくつもりです。
写真は、在庫整理をするうえで欠かせない書庫の掃除のときにでた不要物の一部。
最終的に写真の倍の一輪車20台分くらいの不要物がでてきました。
用務員さんが泣いていました・・・・。
IMGP9606

試験終了、成績管理システム稼働・・・せず。

11月28日、試験終了。
29日から12月2日までは生徒は学校で待機すること、という通達がきていたらしいのですが校長は試験終わった直後に生徒をホステルに帰しそこで集会を開いた。集会後、解散し生徒はそれぞれの郷里に帰っていきました。

本来なら、クラスター(学区)毎に試験の日程と時間割が決まっているのですが、なぜか配属先の学校にだけ修正版日程表が届いていなかった。つまり、配属先の学校だけ修正される前の日程で粛々(?)と試験をこなしていたわけです。
修正版日程表では、25日(金曜日)にすべての試験が終わっていたそうです。
それで「生徒をさっさと返した方がいいんじゃない?後はトラブルしか起きそうにないし。」という学校としての判断がなされ、生徒を解放したようです。うん、大英断!

教師は、思ってもみなかった1週間の余裕ができました。成績表を作成するのに2週間まるっと使えるわけです。皆、和気藹々と成績表をつけています。
これが普段なら目を吊り上げて時間のなさに殺気立っているのですが。

私はというと、赴任当初より取り組んでいる「成績管理システム」の検証をおこないつつ、「教科書在庫管理」をメインに活動しています。

成績管理の方は、完成しているのですが使ってくれる人がいないというありさま。
このシステムがどれほどデスクワークを低減するのか理解してくれていないようです。
機会があるたびごとに、システム使ってね。とプレゼンまでして宣伝していたのですが。

仕方ないのでパソコンと全く縁のない某同僚(来年定年退職予定)の担当分を「手伝わせて」と頼み、システムを使って成績表をつくりました。いつもならその同僚が一番テスト採点が遅く、必要書類作成にも手間取り、他同僚を待たせてしまうのですが今回は違う。
採点終了→点数入力=必要書類3種完成となるので一番に必要書類が完成。
それをみた同僚、「システムを使いたい!」と言ってくれたのはいいのですが時すでに遅し。
「現時点で一からデータを打ち込むよりも、手作業で必要書類を作った方が早い」「来年はシステム使ってね。」と断りました。これでシステムの利便性が宣伝できればいいのですが。

2011-11-17

学校のシステム

_IGP2564ナミビアの学校のシステムを少しばかり。公式な資料で裏付けはとっておりませんのでだいたいこんな感じ、と理解していただきたく。

ナミビアは小学校から「留年」があります。
Grade1(小1)~Grade3(小3)までで最高2年、Grade4(小4)からGrade7(小7:日本では中1相当)までで最高2年、つまり最高11年間小学校に通い続けることになります。
7歳から通い始めて11年ということは・・・

18歳で小学校卒業もありうるわけです。

留年制限の上限を超えると自動で進級となりますが、それを待たずにドロップアウトしてしまう生徒も少なからずいます。彼らはそのまま町やロケーションでぶらぶらすることになります。心を入れ替えなければ、一生無職確定です。就業の機会が少ないからです。

「あの生徒は、サッカー大好きで毎日サッカーをやっていた。勉強もせず・・・ある日、とうとう彼は学校に来なくなったんだ」とゴミ箱を漁って空き瓶や食べ物の残りを集めている青年を見ながら私に語った老教師の言葉が沁みます。

Junior Secondary(中学校)に来る生徒は、ドロップアウトしていないという点で優秀なのです。
中学校(G8:中2からG10:高1)でも留年があり、G8で1年、G9で1年です。G10は1年で強制的に卒業となります。G10時に行われるNational Examとよばれる国家試験に合格しないと卒業資格は得られません。合格すれば、G11(高2)とG12(高3)と進めます。さらに上、が大学(写真は、唯一の総合国立大学であるナミビア大学です)です。
G10終了後、職業訓練校に進学という選択肢もあるようです。どちらも狭き門のようです。

赴任先の学校は、小さな町にあるせいかあまり「学校のレベル」は高くありません。来る者拒まず、という方針もあるかもしれませんが。というのも、成績優秀な生徒は大都市にある学校を志願して入学を許可されることが多いからです。中学校の進学時に小学校時の成績が評価され、入学させるかどうかを中学校側が決定するのです。
人気のある学校(都会にある学校)に優秀な生徒が集まります。
人気がない(田舎の学校)と、優秀な生徒は集まりにくいわけです。
そんな背景もあり、日々是戦場という覚悟で私自身も教壇に立っております。
ヤンチャな生徒が多いです。大都市の学校で問題を起こして、放校(退学)処分となった生徒も受け入れていますから。

教室・学校から逃亡
授業中の教室徘徊
突然手を挙げたかと思うと授業と全く関係ない事項の質問をする
授業中はずっとおしゃべりをする
人のカバンを漁ってめぼしいものを物色する
なんてのは日常茶飯事です。
学校から貸与された教科書を売りとばして換金して遊んでいることも。
それでも足りずに他の生徒の教科書を盗み(彼らは「取る」と表現していますが)売りとばす。
だいたい生徒の80%が何らかの問題行動(宿題を全くしないというのも含めて)を起こしています。

ほんの20%程の生徒は授業に積極的に参加します。これらの生徒が留年せずに進級しているのです。そもそも、40%以上の授業理解度で進級できるのですから。よくできたシステムだと思います。これは日本も取り入れるべきだと個人的には思っています。学力低下を嘆く必要もなくなるんじゃないかな。

ただ、生徒に同情せざるを得ない状況もあります。ナミビアの公用語は英語なので公の場では英語です。ニュースも英語です。ただ、日常の会話ではアフリカーンス・部族語が話されています。小学校1年生になったらいきなり英語で授業が行われます。
日本で同じ状況になった場合を想像してみてください。7歳になったら英語で授業を受けます。これでは数も数えられません。それまで「いち に さん し」と数えて褒められていたのが小学校になったとたん、「ダメ」。
「いち たす いち は に」ではなく「one plus one is equal to two」となるのです。生徒は混乱しますよね。そして、「勉強嫌い」となるのです。英語科目の成績が良い生徒は他の教科も良い、という傾向もあるようです。確率統計的な裏付けはまだとっていませんが。

日本の社会が基本、単一言語で構成されているのはもしかしたら強みなのかもしれません。
とはいっても6年も英語を勉強して全く話せないような教育内容もどうかと思いますがね。
(そもそも日本の英語教育は、文献読解が主眼となっているという説もあるからなぁ)

また文字だけのつまらない記事になってしまいました。
写真を織り交ぜた同期隊員のブログがまぶしいです・・・。無理やり写真でも・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

私のちいさな親友。部屋に勝手に入ってきては「SUZUKI~~」とちょっかいだしてきます。
日本手ぬぐいを頭に巻き、サングラスをかけ、さらに私のシューズを履いてゴキゲンです。
防犯用具の一つであるJICAより貸与いただいている拡声器も彼の手にかかればオモチャです。この後、オモチャ拡声器を取り上げたら大泣きされてしまいました。
泣く子と地頭には勝てぬ、です。

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学年末試験 ~進級をかけて~

IMGP9471現在、進級がかかった学年末テストの真っ最中です。
どこの学校も試験期間は1か月ほどある。1日1科目で試験時間は約2時間です。登校時間は普段と一緒の午前7時。各クラスで朝礼等を行った後、10時まで生徒は試験のためのテスト勉強という名目で教室で待機しています。その後30分の休憩を入れて10:30から12:30くらいまでの間で試験を受け、放課となります。

が、普段の生徒の様子からもわかるように10時までの待機時間、教室でおとなしく試験準備なんてしているわけがありません。なにかしら理由をつけて外に出る。顔を洗う、トイレにいく、先生に呼ばれてる・・・・いや、遠くにいる教員が教室にいるあなたを呼んでいるなんてどうしてわかるの?テレパシーかなにかなわけ?

うまく教室を脱出できた生徒は自由を謳歌します。サッカーなんてかわいいもので、奇声を上げつつ走り回って鬼ごっこ、ケンカをはじめる、その結果窓ガラスを割る。学校の備品を破壊する。挙句の果てにフェンスを乗り越え学校脱出して町をふらふら。ふらふらしてるから、警察官に見つかって身柄確保。学校に電話がかかってきて身柄引受に学校長や管理チームの同僚が警察署に。最近は身柄確保した警察官が学校まで生徒を「配達」にきてくれます。電話代がもったいないときたもんだ。実際のところ、警察署は学校の目と鼻の先にありますからね。

これが試験期間中の日常です。
教員側も生徒の生理現象(トイレ!)までは禁止できないから手だてなし。

そして、10時30分の試験開始のベルがなる。教員は試験問題をもって入室。それを見た生徒はあわただしく、ペン貸して!私は計算機がない!エンピツがない!消しゴムが!まだ覚えてないところがある、教科書貸して、ノート見せて!先生、ここわからないんだけど!
と借り物競争の如きものが始まります。
いやそこは、7時から10時まで3時間あるんだから準備しておけよと突っ込んでいるのですが聞く耳持たずです。

生徒が落ち着くのはだいたい20分後。それまで教員はじっと辛抱強く待ちます。優しいなぁ。
試しに10時30分きっかりに試験問題を配り始めたら、生徒から「準備できてない!」と大ブーイングをうけました。「7時から3時間半もあるのに、準備してないのは私の責任ではなく、君たちの責任である。」と一切の苦情を受け付けず淡々と試験進行。
準備ができておらず泣き始める生徒も。進級かかってるからねぇ。大変だ。(他人事)

試験時間中も、生徒は落ち着きません。隣・前・後に声をかけてエンピツ貸してだの、定規をかしてだのコミュニケーションを取っています。もちろん不正行為。あまりに目に余れば、試験問題を取り上げ失格とします。一人取り上げるとそれまでザワザワしていた生徒がシンと静まり返って試験に集中しだす。これも日常の風景。

試験が終わると「試験どうだった~」なんて日本でも馴染みの会話が聞こえます。日本と違うのは「俺もう完璧よ!B(8段階評価の上から2番目)はとれるね!」と自信満々の返事が返ってくるところかな。その自信ある会話を真に受けて採点をすると、教員は泣く羽目になります。
だいたいよくてE(上から5番目・ギリギリ進級できる評価・得点率40%以上50%未満)、平均F(落第点:30%~40%未満の得点率)かG(箸にも棒にもかからない:30%未満の得点率)を取る点数が量産されております。

それでも、今年の数学についてはかなり良い成績となるようです。
Aクラスはなんと生徒の40%合格、Bクラス、Cクラスがそれに続きます。年によってはDクラス・Eクラスは進級者数0という記録もあるのですが、今年のD・Eクラスは68名中15名、率にして23%程の合格者を排出するという快挙です。例年15%ほどの進級率からみると快挙!です。途中経過報告をみた校長の顔もホクホクしてました。

試験が終われば、長い休みがあります。
年が改まれば新年度・新学期も始まります。
土曜塾を再開してさらなるテコ入れを狙ってみます。

2011-10-27

停学処分会議

ナミビアにあって日本にないもの。表題の停学(退学)処分決定会議である。先日この会議に出席した。というか、教員は全員出席の義務。
こちらでは、素行に問題があり注意・指導しても改善の兆しが見られない生徒に対し、停学(退学)処分を校長権限で課すことができる。公立中学校であっても。
日本だとおそらく様々な手続きを経るにせよ学校側が生徒を停学(退学)させるときは、学校側が一方的(というと語弊があるかもしれないが)に決定できるようである。私自身が幸いなことに停学等々の処分になったことがないので完全に憶測の世界ですが。
こちらの場合の手順は
  1. 日頃、教員が生徒の素行に関する記録簿をつけ、注意・指導を行う。
  2. 目に余る行為に改善の兆しが見えず、しかも何度も繰り返される場合教員は朝の打ち合わせ等の会議の場で停学処分を提案する。
  3. 他の教員の記録簿と照らし合わせ、その生徒がどの教室でも問題あり、と判断された場合、停学(退学)の仮処分を校長が行う。=保護者へ書面で連絡
  4. 保護者・生徒出席のもと、処分決定会議を開く。
となかなか民主的・合理的ななのである。
処分決定会議では保護者の弁明、生徒が本当に反省しているかどうかをしっかりと聴く。
その上で処分を決めるのだ。
この日、8人中6人の生徒が、次に問題を起こしたら即停学になっても文句を言わないという書面にサインしたうえで、出校許可という結論。
残り2人の生徒はそのまま停学処分が下され、さらに来年の生徒登録は受け付けないことになった。生徒本人はおろか保護者も出席せず。これは「決定に不満はない。申し開くことはない。学校に任せる」という意思の表れと取られたからである。
これは見習うべき制度だなぁ、と思った次第である。
生徒の素行で今一番問題になっているのは、
「教室を抜け出す」
「抜け出した後、他の教室にまでいって友達を誘う」
「遊ぶのに飽きてきたら、学校を町に出てぶらつく」
「ぶらつくだけで飽き足らず、酒飲んで喧嘩する」
という非行っぷり。
日本の教育現場っていまどうなっているんでしょう。同じなのかな。

2011-10-03

勉強方法?

「学生の本分は、勉強である。」 私自身、耳が痛い。大学を除いて高校生までの勉強「与えられたテーマの理解を深める・テストの点を稼ぐ」方法についてふっと思った。

日本の中高生の場合、教科書が一人一冊あり、副教材も一人一冊あり、理解を深めるための実験教材まで既製品として入手できる。また、各出版社からの参考書・問題集が数多ある。さらに受験産業の中心でもある塾・予備校まで存在している。勉強の「手段」がありすぎて、関係者(特に受験生や保護者の方々は)混乱することもあるだろう。ちょっと大きな書店に行けば参考書・問題集が一つのコーナーとして存在している。日本の環境っていろいろな意味で凄いなと感じるようになってきました。どの参考書・問題集がいいのか、なんて評論している本もあるくらいですからね。

任地(ナミビア)の場合、教科書は政府を通じ学校から貸与されます。紛失したり汚したりしたら弁償です。彼らが持っているのはノートとボールペンが基本。まあ、それすら持ってない生徒も少なくないですが。買う財力がないのではなく(そもそも、家庭にある程度財力がないと学費払えない=学校に行けないの)買ったその日くらいに破壊してしまうのが原因なんですがね。任地の生徒はボールペンを口に咥えるのが好き(笑) 「ペンを喰うな!」と授業中に注意しています。

日本では、「勉強する」というと、

  • 授業でやるであろう単元に目を通し、参考書などを読みこみノートに書き写す等等、家(塾)で予習
  • 本番である授業でその理解が正しいのかどうか確認
  • 家(塾)で教科書の練習問題/参考書・問題集などで復習

のが一般的だと思います。
ところが、任地の生徒はというと

  • 教科書や板書を写したノートを広げて眺める

本人は分かったつもりでいるし、これが勉強だと思っているようです。もしかして、勉強方法がわかっていないんじゃないか、と最近感じ始めました。同僚も具体的なアドバイスを与えていないようです。「手を動かせ」くらいかな。でも、どうやって手をうごかくのか理解できない生徒もいるようです。彼らなりに考えて髪の毛をいじる、手をひらひらさせる、等々しているようですがこれは根本的に違うと思う。

ということで、勉強ってこうやってするといいよ、ということをアドバイスすることを考えました。実は

  • シラバス通りに授業を行っても面白くない。
  • そもそもシラバスはスパイラル方式になっていて教えるのに無理がある。
    (全ての単元をG8からG10まで教えることになっていて、学年が進むごとに難しくなっていく方式 G8は単元の基本の考え方、G9はそれをちょっと発展させた範囲、G10は、日本でいう章末問題的問題を解く)
  • G9で習うべき事柄(用語)を使ってG8の基本的事柄を説明している。

など私自身、教えるのに難儀しているので同僚・校長に相談の上10月15日の土曜日より「土曜塾」を主宰させていただくことになっているのです。

私がルール。私無双。シラバスなんて無視。理科の実験も条件がそろえば行います。

の土曜塾です。朝9時から先着25名で教室に入ることができ、各生徒に課題を1~2個与え問題を解かせる。解ければそこで帰宅してもOK。解けなければヒントを与えつつ15時まで考え続けることができる。後から来た生徒は前に入った生徒が帰るまで教室に入ることはできない。

こんな感じで続けていきたいと考えています。もちろん、土曜塾には「ソロバン」を取り入れていきますよ。

2011-07-19

『失われた教科書を探せ』作戦

_IGP7460ナミビアでは教科書を無償配布していない。全て学校管理の「貸与品」である。首都等比較的裕福な学校・家庭だと生徒に買い与えているらしい。

赴任先の学校は年初に少なくとも100冊以上の8年生の教科書があったそうだ。ところが六か月を過ぎ、ざっくり推測して3人に一人の割合でしか教科書をもってないことに、気が付いた。おかげで教科書を使って授業ができない。宿題も出せない。宿題を忘れてきた生徒に理由を尋ねると「教科書を持ってないから」と返事が返ってきた。ホステル住まいなんだから誰かに借りれるだろうと突っ込んでみたが。

そこで、教科書管理(書庫管理)を担当している同僚に相談し、まずはG8の数学に絞って調査を行ってみた。やり方は

  1. 教科書貸与時に作成した書類(以下、様式)を用意する
  2. クラス毎に様式に書かれている管理番号と、現在生徒が持っている管理番号と突合。
    • 突合できれば、生徒に教科書を返す
    • 突合できなければ、教科書を没収する。
      • 突合できない理由は3つ
        • 紛失(この場合は教科書を没収できない)
        • 他の生徒の教科書を持っている
        • 様式そのものが完成していない(管理番号未記入)
  3. 学年単位で様式上の管理番号と没収した教科書の管理番号とを突合
    • 突合できれば、教科書が元の持ち主の元に戻る
    • 突合できなない理由
      • 紛失
      • 管理番号未記入
  4. 3の段階で紛失が明らかになった場合、請求書(弁償)を発行
  5. 様式内の管理番号未記入のために確認できなかった教科書については、管理番号を記入の上生徒に再配布。ただし、もともと教科書を持っていなかった生徒を優先して配布する。

という手順です。

結果、

  • 紛失教科書:27冊
  • 持ち主不明:16冊
  • 持ち主判明:64冊
  • 管理番号未記入教科書:8冊

年初には115冊の教科書があったが、現在紛失されたと思われる教科書は27冊という事実が判明しました。このうち、持ち主不明教科書と、管理番号未記入の教科書を書類上適切に処理した上で教科書を持っていない生徒に貸与した結果、教科書を持っている生徒は176名中92名となりました。二人に一人の割合です。まずまずの結果となりました。

紛失されたことが明らかになった教科書については請求書を発行して生徒に手渡しました。額にしてNAD124.50也。NAD100といったら結構大金です。日本の感覚だと多分五千円くらい。
(為替レート通りだと1000円くらいなのですが)

問題点としては

  • 教科書を管理するための様式そのものを理解していない一般教員
  • 様式を理解していても、何らかの理由で運用していない一般教員
  • 様式を利用した教科書管理を行っていないマネージメント層教員
  • 教科書がなくなったら「盗られた」と言い訳すれば済むと思っている生徒

といったところでしょうか。

これらを行った後、書庫を管理する同僚教師から声をかけられ「全教科・全学年で行いたい」と申し出があったので校長の了承を得た後にマニュアルを作成、同僚向けに説明会を開催したのが昨日。
その日のうちに生徒の教科書を一人一人チェックしたのですが、持ち時間はマネージメント層が決めて40分。確認作業を40分でやれるとみつもるナミビア人、素敵です。
生徒一人につき1分で全てを終了させるつもりだったようです。さらに同僚達、途中でめんどくさくなったらしくマニュアル通りにやらず、自分勝手にルールを作りチェックしたらしい。さすがです。

  • 管理番号が違っていた場合は、様式の管理番号を上書き。
    生徒がほかの生徒の教科書を持っている可能性があることは頭にないらしい。
    落ち度がない生徒が結果教科書代を払わなければならなくなることも頭にないらしい。
  • 一学期の終わりに確認したからと、今回の計画を実行しなかった教員
  • そもそも、様式を作っていないからと開き直る教員。

問題だらけ。40分できでる!と彼らが言った時点で口をはさむべきだったかな。お手並み拝見、と見守ったのも失敗w

この状態で請求書を発行したら親から猛反発が来るのは目に見えてます、目に見えてますがしばらく彼らの仕事の進め方を観察・分析してみます。