2013-04-20

できるかな?(3) CaCO3 + 2 HCl → CaCl2 + CO2 + H2O

タイトル通り。理科の実験できるかな、パート3です。
1回目は2年前の電池磁石(10年生)、2回目は去年のあぶり絵(タイピング科でのプリンタ装置の原理実験)、3回目が今回。二酸化炭素の発生実験です。
物理(日本の中学校だと理科第一分野)の教員が足りず、生物(理科第二分野)の教員が掛け持ちをしています。もっとも全ての教員が何かしらの教科を掛け持ちしていますが。
事の起こりは同僚の「マッチ貸して」の一言から。
私は雑貨屋でも何でもないんですがね。
生徒・同僚とも私のところに来ればモノがあると勘違いしている感じがしないでもない。さすがに2年以上いるとそういうことにも慣れてしまいます。
私:もってないねぇ。以前私が実験したときに買ったマッチがあるだろうから、金庫室に行ってみれば?でもなんでいるの?
同僚:物理科の実験。二酸化炭素を発生させたいんだけどうまくいかないの。
私:二酸化炭素ねぇ。どうやってるの?
同僚:calcium carbonateを加熱して・・・
私:calcium carbonate?(この時点で英語がわからない。調べて炭酸カルシウムだということがわかる。)えっと、CO2の発生は、加熱よりHClを使ったほうが手っ取り早いと思うんだけど。HClある?
同僚:ある! 手伝って!!
私:OK。

IMGP0505ということで実験準備。
発生させた二酸化炭素の収集は水上置換法だったよなぁ・・・水槽必要だね。
こっちの水って何か得体のしれない物質が含まれているんでできるだけきれいな水を用意しないとなぁ・・・浄水器持ってくるよ。
という感じで材料をかき集めそろった機材が下の写真。
当校には理科の実験室あるんですよ!すごいだろう!!!(椅子はないけれど)






IMGP0509そして実験練習開始。

まずは、水槽に水を入れてゴム栓と試験管を沈めるところから。IMGP0508

薬品を準備。三角フラスコに炭酸カルシウムをいれて、適当なピペット(スポイト)がなかったので、注射器を使って塩酸投入。それぞれの量は目分量。
発生した気体は管を通って、水を満たしてある試験管に集められる仕組み。

とまあ、できました。いろいろ突っ込みどころはあったけれど、できました。
二酸化炭素を収集した試験管にゴム栓で蓋をしたらそのまま試験管の中まで入り込んでしまって抜けなくなる。見学に来ていた物理の教員が、何とか栓を取ろうとして試験管をぶんぶん振っていたら机にぶつけて、割ってしまったのもきっと実験の一部です。
そして当日。ゴム栓のサイズが合わなかったのでさらに口径の小さい試験管を親指で抑えるという方法に変え、実験開始。今度は生徒が見ています。




実験の補助役として立ち回り、石灰水を試験管に入れ濁ったことを確認して同僚の説明終わり。ちょっと物足りなかったので、準備なしで私もいくつか生徒に問いかけをしてみた。
IMGP0523

1)水槽に水を満たして試験管を沈めていたのは何故?
2)反応が始まって即、管を試験管に突っ込まなかったのは何故?
3)二酸化炭素って、とっても身近なものなんだよね。ある製品にも使われているんだけどさ、あててみて?あー喉が渇いたなぁ・・・(ヒントのつもり)
1と2は生徒の解答がでたけれど、3を答えるところでベルが鳴り、時間切れ。宿題っていうことにしたんだけどあれ以来、あのクラスの生徒と接点ないんだよなぁ。
ああ、PCインストラクターとしての活動できてないなぁ・・・。と実験後感じたので同僚に「こういうサイト、Googleでみつけられるよー」とGoogle活用方法を放課後に紹介して自己満足に浸りましたとさ。

0 件のコメント: