2012-10-24

乗り遅れます。Part2 【延長マニュフェスト!?】

乗り遅れる理由、第二弾です。先日のブログ

  1. 赴任先の職員PCスキル向上(要請書記載事項)
  2. パソコンに関する環境整備(要請書記載事項)
  3. 数学・計算能力の向上(要請書記載事項)
  4. 教科書管理手法の確立と定常化(新規)

のうち1~3について書かせていただきましたので、残るは4番目の項目です。

Q:なんでPCインストラクターとして派遣されたのに教科書管理手法なんてやったの?

A:赴任当初はこの活動に首を突っ込むつもりなんてさらさらありませんでした。
PCインストラクターとして、前任者がWORDについてみっちり活動を行われたようで同僚のほぼ全員がWORDをなんとか使えるようになっていました。じゃ、次はEXCELだね~なんて考えていたのですが同僚はWORDが使えるようになって満足している状態。EXCELなんてまだ遠い話でした。なんとかEXCELに興味を持ってもらうためにどうするかの仕組みづくりを考えなければならない状態でした。

一学期が始まって一か月後くらいに赴任し、真っ先に数学担当となりました。
教科書は一人一冊とまではいかないまでも二人に一冊はあるという話も聞いたので、日本の授業のように「さあ、教科書○○ページ開いて~」なんてやっていたのですが、反応がどうも薄い。様子を見たら五人に一冊教科書があるかかないかの状態だったのです。
例えばです、生徒数200名に対し、教科書の在庫数が100冊の初期状態から一か月経過しただけでなぜ五人に一冊くらいのなるのか不思議で仕方ない。生徒に訊いてみたら「忘れてきた」(まあ、理解できる)、「なくした」とか「盗まれた」とか。おいおいおいおい!なんでこんななの?と生徒の持っている教科書を全部返却させ「交通整理」。ふたを開けてみれば出てくるわ出てくるわ。結局生徒同士で貸し借りするのならまだしも、そのあとまた貸しをして、その教科書を家に持ち帰ってそのまま忘れてきてまた別の生徒から借りたり・・・なんてことを繰り返しているうちに教科書の「流通量」が激減したわけです。

その「交通整理」をしているうちに、教科書管理担当教員が他の教科もしてほしいなんて依頼をしてきたわけです。いやいやいや・・・・ん?まてよ?と教科書管理業務の流れを確認してみたのです。その結果、一人でこなすのは到底無理な作業量であることに気づき、また、同じような作業を手書きで行うように要求しているマニュアルに違和感を覚えました。「在庫管理をそのまま教科書に流用すればいいじゃん」というわけで業務改善に着手。データベースソフトで行うことも考えたのですが、そこで前述の「EXCELに興味を持ってもらうにはどうしたらいいのか?」につながったのです。

教科書管理にExcelを使えば、「こんな便利なものはない」と飛びつく人が出てくるかもしれない、おまけに問題だらけの教科書管理業務を改善できるし一石二鳥!

ということで、業務改善に着手。私としてはあくまでExcelをつかっての業務提案を通じてExcelに興味を持ってもらう、のが主テーマです。一意番号をラベルにして教科書に貼りそれをExcelに入力してデータベース化、使用者の名前を生徒登録番号を入力すれば表示されるようにvlookup関数を使って簡略化。生徒が記入する教科書借用書も予め教科書名を表示した状態で印刷、等々。

これにより、いままで教科書を粗雑に扱っていた生徒も他の生徒から借りっぱなしで使っていてもいつかはばれる、事に気が付いたのか丁寧に扱う(借りたら返す、教室に教科書を忘れない)ようになってきたのです。

そして、運命(?)の全国一律監査。教育省本省から2名、リージョナルオフィス(教育員会のようなもの)から2名、別日程で我々の教科書管理具合を監査し、その結果リージョン一(州内ベスト校)管理ができている、との評価を得たのです。

まだ未定(予定は未定という意味で)なのですが、この管理手法をリージョン内で広めようということで、講習会も開く予定であると通知され今はその準備のために資料作りを行っているところです。講習をしてはい終わり、ではないでしょう。たぶん各校に出向き、手法の浸透に努める必要があります。そのためにも延長が必要、ということにもなりました。決定してもらわなければならないことがたくさんあるので、「どうなることやら」な状態ですが。

以上、延長をする理由でした。
同期の皆さんと一緒に帰れないのはちょっと寂しいとは思いますが延長を含めてあと8か月、精一杯活動をしていきたいです。

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