2012-08-04

あっというまの7月終了~中旬編~

もう8月になっていますが、しばらくお付き合いの程を。
7月中旬のテーマは二つ。一つ目は派遣され一年を経過した隊員を対象にした「中間報告会」への出席、そして二つ目は「南部アフリカパソコン隊員研修」出席のためジンバブエへの出張、です。
【中間報告会】
すっごく勉強になった。落ち着きのない生徒への対応の仕方とか、それを前提にした授業の仕方とか。以前に任地で教師分科会なるものを開催し授業見学もしたのですが”クラスコントロール”の奥の深さを知りました。さっそく授業で真似してみたけれどうまくいかない。生徒(というより学校全体の傾向として)が全くノートをとらない習慣をどう矯正していけばいいのか答えが出ません。
以前、何故ノートを取らないのかと何人かの同僚に聞いたところ「賢く優れた人物は、人の話を聞いただけで理解しできるんだ。ノートをとったり、原稿を読んでスピーチするのは愚か者のすることだ。だから、(私・俺たちは)ノートをとらないんだ。」という答えが返ってきました。つまり、自分は賢い人間だからノートを取る必要がないということです。こういう考えがこの地にはあるのだろうね。生徒もそういう考えを持っているみたいです。どうしたものか・・・・。

【南部アフリカパソコン隊員研修】
Zimbabwe-004南部アフリカ諸国で比較的パソコンの環境が整っている国に派遣されている隊員間の諸問題への対応策検討、情報共有を行うという目的で開催されました。任地に籠もってばかりいる私にとっては初めて任国外へでる機会でもありました。
←WindhoekからHarareへの直行便。
ジンバブエ(Zimbabwe)の首都、ハラレ(Harare)に到着し、ホテルまでの道のりで気が付いたこと。それはWindhoekに比べ町の規模が大きいということ。大通りは、かなりの数の高層ビルが立ち並び、人が多かったです。二枚目の写真はその一例です。Zimbabwe-072
ハイパーインフレによる経済崩壊の話だけを聞いていたので怖かったのですが、古びた米ドル札が流通、南ア系スーパーの品ぞろえはWindhoekよりも多かったです。価格は3%ほど高かった気がしますが。お釣りはというと、スーパーのレジで「この店は釣銭いくらいくら借りている」とレシートに記載してくれ、それをその店に持って行けば金券代わりに使えます。それが嫌な場合は、駄菓子で交換。私はもらえませんでしたが、南アフリカ通貨であるランドがお釣りとして渡される場合もあるみたいです。
(店によってはランドでの支払いも可、のようでした。レートは悪いみたいですが:目撃談)
専門的な話をここでしても仕方がないような気がしますので、感動した点を一つ。第一日目に同期隊員の赴任先である教師養成学校の授業を見学させていただいたのですが、驚いたことに全員ノートをとっているんです!!なんで?我々が大挙して押し寄せたので外向けの演技?とか内心疑いをもち、生徒の方のノートを確認させていただいたところそんなことはありませんでした。もう感動です。
Zimbabwe-347
授業はこうあるべきだと、確信をもてました。
・・・出張から帰った後、朝の会議でジンバブエの研修はどうだったと聞かれたので、少々話を膨らませて(笑)このノートを取るという習慣は素晴らしいと発言したところ、「彼らは、人の話を理解できないからね。だから経済崩壊したんだよ。彼らは私たちより貧乏だ。ははは」の一言で終わっちゃいました。
生徒に同じことを言ってみましたが、「スズキはいつも私たちをバカにしている。(愚か者扱いしている)人の話は聞けばわかる。もっとモチベーションを上げるような話をしてほしい」と逆襲される始末。
メモをとらないから、人に言われたことを忘れ、そのことを指摘すると「あなたがリマインド(再確認)をしてくれないからよ」と逆にたしなめる。この国全体としての風潮なのか、任地だけなのかなんともやるせない気持ちでいっぱいです。

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