2012-01-20

新学期、始まる。(2)

_IGP01221月18日。新学期開始2日目。
朝、出席を取っていると、新入生が5名送り込まれてきた。総勢43名のクラスとなる。
クラス間人数が不均衡なので、校長を中心としてクラス再編成が行われてるのだが、選択科目の兼ね合いもありなかなか進んでいないのが現状。去年もそうだったかな。最小が15名、最大が私の担当するクラス。

初日は神妙にしていた生徒達もだんだんと本性を現し始める、つまりおしゃべりが止まらない。教室を抜け出す生徒、喧嘩を始める生徒、制御不能の状態。こちらが何か言おうとしても静かにしない。ずっと騒がしい状態が続く。日本でも、こんなものなのかなとふと考え込んでしまう。

五月蝿い中でも自己紹介はさせてみた。昨日の続きである。自己紹介が始まると、おしゃべりをやめる生徒はいるにはいるが4~5名と約一割。

昨日今日と、自己紹介をさせてみて気が付いた点。ほぼ100%の傾向として、

  • 仲間内で騒ぐときは声が大きいが、みんなの前で話すときはモジモジとしながら格段に声が小さくなる。
    • おそらく、皆の前で話すことに慣れていない。自己紹介というプレゼンテーションの訓練は小学校ではしていないと見受けられる。
    • あまりに声が聞こえないので、「聞こえなーい、やりなおし!」「後ろの生徒、聞こえるか~、聞こえないよねー?やりなおーし」というやり取りをしてみたらこれがけっこうウケた。特に留年組の新入生へのヤジが凄かった。なんでも「新入りには大きな顔をさせないように〆る」みたいなノリがこの学校にはあるらしい。留年組も昨年の今頃は結構苦労したみたい。
  • 好きなスポーツは、男子はサッカー、女子はネットボールを挙げている生徒が多い。
    • これは、サッカー、ネットボールしか小学校のうちでしていないことの表れと考えられる。ナミビアの球技の3大人気といえば、サッカー・ラグビー・クリケットなのだが、サッカー・ネットボール以外の球技を挙げたのは一人の生徒だけ。彼はラグビーが好きだと言っていた。

「10億ナミビアドルを手にしたら何をするか?」という質問をこちらからしてみたところ、10億という数字自体がわからない生徒もみられたが、答えた生徒の中で”起業する”とか”農場を買う”などの”お金をより増やす”内容の解答をした生徒は0だったのが印象的。
日本円にすれば100億円。一般公務員の平均給与がだいたい4500ナミビアドルなので途方もない金額です。例えの金額が大きすぎたのかもしれませんが。日本の中学2年生ならどんな回答をするのか、知りたい気もします。

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