現在、進級がかかった学年末テストの真っ最中です。
どこの学校も試験期間は1か月ほどある。1日1科目で試験時間は約2時間です。登校時間は普段と一緒の午前7時。各クラスで朝礼等を行った後、10時まで生徒は試験のためのテスト勉強という名目で教室で待機しています。その後30分の休憩を入れて10:30から12:30くらいまでの間で試験を受け、放課となります。
が、普段の生徒の様子からもわかるように10時までの待機時間、教室でおとなしく試験準備なんてしているわけがありません。なにかしら理由をつけて外に出る。顔を洗う、トイレにいく、先生に呼ばれてる・・・・いや、遠くにいる教員が教室にいるあなたを呼んでいるなんてどうしてわかるの?テレパシーかなにかなわけ?
うまく教室を脱出できた生徒は自由を謳歌します。サッカーなんてかわいいもので、奇声を上げつつ走り回って鬼ごっこ、ケンカをはじめる、その結果窓ガラスを割る。学校の備品を破壊する。挙句の果てにフェンスを乗り越え学校脱出して町をふらふら。ふらふらしてるから、警察官に見つかって身柄確保。学校に電話がかかってきて身柄引受に学校長や管理チームの同僚が警察署に。最近は身柄確保した警察官が学校まで生徒を「配達」にきてくれます。電話代がもったいないときたもんだ。実際のところ、警察署は学校の目と鼻の先にありますからね。
これが試験期間中の日常です。
教員側も生徒の生理現象(トイレ!)までは禁止できないから手だてなし。
そして、10時30分の試験開始のベルがなる。教員は試験問題をもって入室。それを見た生徒はあわただしく、ペン貸して!私は計算機がない!エンピツがない!消しゴムが!まだ覚えてないところがある、教科書貸して、ノート見せて!先生、ここわからないんだけど!
と借り物競争の如きものが始まります。
いやそこは、7時から10時まで3時間あるんだから準備しておけよと突っ込んでいるのですが聞く耳持たずです。
生徒が落ち着くのはだいたい20分後。それまで教員はじっと辛抱強く待ちます。優しいなぁ。
試しに10時30分きっかりに試験問題を配り始めたら、生徒から「準備できてない!」と大ブーイングをうけました。「7時から3時間半もあるのに、準備してないのは私の責任ではなく、君たちの責任である。」と一切の苦情を受け付けず淡々と試験進行。
準備ができておらず泣き始める生徒も。進級かかってるからねぇ。大変だ。(他人事)
試験時間中も、生徒は落ち着きません。隣・前・後に声をかけてエンピツ貸してだの、定規をかしてだのコミュニケーションを取っています。もちろん不正行為。あまりに目に余れば、試験問題を取り上げ失格とします。一人取り上げるとそれまでザワザワしていた生徒がシンと静まり返って試験に集中しだす。これも日常の風景。
試験が終わると「試験どうだった~」なんて日本でも馴染みの会話が聞こえます。日本と違うのは「俺もう完璧よ!B(8段階評価の上から2番目)はとれるね!」と自信満々の返事が返ってくるところかな。その自信ある会話を真に受けて採点をすると、教員は泣く羽目になります。
だいたいよくてE(上から5番目・ギリギリ進級できる評価・得点率40%以上50%未満)、平均F(落第点:30%~40%未満の得点率)かG(箸にも棒にもかからない:30%未満の得点率)を取る点数が量産されております。
それでも、今年の数学についてはかなり良い成績となるようです。
Aクラスはなんと生徒の40%合格、Bクラス、Cクラスがそれに続きます。年によってはDクラス・Eクラスは進級者数0という記録もあるのですが、今年のD・Eクラスは68名中15名、率にして23%程の合格者を排出するという快挙です。例年15%ほどの進級率からみると快挙!です。途中経過報告をみた校長の顔もホクホクしてました。
試験が終われば、長い休みがあります。
年が改まれば新年度・新学期も始まります。
土曜塾を再開してさらなるテコ入れを狙ってみます。
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