2011-10-27

停学処分会議

ナミビアにあって日本にないもの。表題の停学(退学)処分決定会議である。先日この会議に出席した。というか、教員は全員出席の義務。
こちらでは、素行に問題があり注意・指導しても改善の兆しが見られない生徒に対し、停学(退学)処分を校長権限で課すことができる。公立中学校であっても。
日本だとおそらく様々な手続きを経るにせよ学校側が生徒を停学(退学)させるときは、学校側が一方的(というと語弊があるかもしれないが)に決定できるようである。私自身が幸いなことに停学等々の処分になったことがないので完全に憶測の世界ですが。
こちらの場合の手順は
  1. 日頃、教員が生徒の素行に関する記録簿をつけ、注意・指導を行う。
  2. 目に余る行為に改善の兆しが見えず、しかも何度も繰り返される場合教員は朝の打ち合わせ等の会議の場で停学処分を提案する。
  3. 他の教員の記録簿と照らし合わせ、その生徒がどの教室でも問題あり、と判断された場合、停学(退学)の仮処分を校長が行う。=保護者へ書面で連絡
  4. 保護者・生徒出席のもと、処分決定会議を開く。
となかなか民主的・合理的ななのである。
処分決定会議では保護者の弁明、生徒が本当に反省しているかどうかをしっかりと聴く。
その上で処分を決めるのだ。
この日、8人中6人の生徒が、次に問題を起こしたら即停学になっても文句を言わないという書面にサインしたうえで、出校許可という結論。
残り2人の生徒はそのまま停学処分が下され、さらに来年の生徒登録は受け付けないことになった。生徒本人はおろか保護者も出席せず。これは「決定に不満はない。申し開くことはない。学校に任せる」という意思の表れと取られたからである。
これは見習うべき制度だなぁ、と思った次第である。
生徒の素行で今一番問題になっているのは、
「教室を抜け出す」
「抜け出した後、他の教室にまでいって友達を誘う」
「遊ぶのに飽きてきたら、学校を町に出てぶらつく」
「ぶらつくだけで飽き足らず、酒飲んで喧嘩する」
という非行っぷり。
日本の教育現場っていまどうなっているんでしょう。同じなのかな。

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