2011-10-17

土曜塾、始めました

IMGP9338数学能力の向上をめざし開いた数学の補習教室、名づけて「土曜塾」。10月15日はその記念すべき第一回目の授業。午前9時から午後3時まで教室を開け「何時に来てもOK。課題を用意しておきます。課題を一つでも解いたら帰ってもいいよ。」というもの。日本では習い事(習字・ソロバンなど)の塾で採用されている方式です。
それだけでは生徒のモチベーションが保てないだろうから「出席したらハンコ1個、課題を正答したらハンコ1個、15個たまったらプレゼント」と、これははるか昔に体験した夏休みのラジオ体操の出席票の流用。

当日の朝は8時に学校へいき、最終準備。
最初の生徒は9時5分ごろに最初の生徒が到着、
最終的には29名の生徒が来てくれました。

第一回目は、「図形問題~面積を求めよう~」をお題として自分なりに工夫を凝らしてみました
帰国した隊員から頂いた芝浦工業大学考案・作成の「ものづくりのものがたり」教材をスキャナで取り込み、LibreOfficeの図形描画機能でトレーシングして30部印刷。(ほんとはCADでやりたかったんですけどね。)予め、ばらばらに切り取って生徒に配布。IMGP9342

IMGP9340土曜塾図形パズル原型


三角形・四角形それぞれの種類、特徴・面積の求め方の公式をそれぞれ黒板に書き(台形に関しては特徴のみ)

課題1:それぞれの図形の面積を求めてみよう(G8分野)
課題2:図形を使って台形を作ってみよう(G9分野)
課題3:つくった台形の面積を求めてみよう
課題4:図形を全部使って正方形をつくっていよう

の計4題をだしてみました。
結果、午後1時まで出席人数29名全員が課題3まで正答にたどりつきました!

といえればよかったのですが・・・・。
課題2ができず、結局できた生徒の図形をまねして書いてきた生徒が大半。うむ~~。

課題3はもっとひどく、G8の生徒は習ってもない台形の面積の公式をつかって回答してきた生徒が10割。課題1で求めた面積を足すだけでいい、という発想が全く見られませんでした。彼らの図形把握能力が極端に低いことへの確信が持てただけでも良しとするかな。

課題4にいたっては、「できない、絶対無理。無理というのが正解でしょ?MR.SUZUKIは賞品をくれるつもりなんてないんだっ!」と逆切れされました。
そして、隣近所の生徒の図形を奪い、正方形をつくってくる生徒が多発。この発想はなかった。この時点でほぼ教室崩壊。

午後1時にはちょうどナミビアでのお昼休み開始にあたるのもあって25名が帰っちゃいました。「ソロバンはいつ教えてくれるの?お昼だから帰るねぇ」と言い残して。
この国では「お昼時」「休憩時間開始」「帰る時間」「授業終了の合図」「学校休み開始日」に限って日本人真っ青になるくらい正確かつ徹底的な時間管理をします。すごいっす。

IMGP9344残ったのは4名。彼らの目線の先にはソロバン!昼食抜きでソロバンに目が釘付け!そして「あの道具の使い方は?」と聞いてくれました。

その声を待ってました!

最初の60分で盤面の読み方、珠のはじき方の手ほどきをし、1+1から順を追って説明。あとの30分では二桁程度の計算の練習までいくことができました。赴任前から温めてきたソロバン計画もついに始動です。

まあ、あまり喜ばないようにしよう。第二回目で土曜塾自体存続できるのかどうかも微妙なのですから。生徒来なかったらどうしよう。ほんと・・・。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

どんどん自由度が増していく感じ、よく分かります。
来週も生徒が来る事を北の方から祈ってます。

Unknown さんのコメント...

て、手伝いに来てくれてもよくってよ?