2011-10-03

勉強方法?

「学生の本分は、勉強である。」 私自身、耳が痛い。大学を除いて高校生までの勉強「与えられたテーマの理解を深める・テストの点を稼ぐ」方法についてふっと思った。

日本の中高生の場合、教科書が一人一冊あり、副教材も一人一冊あり、理解を深めるための実験教材まで既製品として入手できる。また、各出版社からの参考書・問題集が数多ある。さらに受験産業の中心でもある塾・予備校まで存在している。勉強の「手段」がありすぎて、関係者(特に受験生や保護者の方々は)混乱することもあるだろう。ちょっと大きな書店に行けば参考書・問題集が一つのコーナーとして存在している。日本の環境っていろいろな意味で凄いなと感じるようになってきました。どの参考書・問題集がいいのか、なんて評論している本もあるくらいですからね。

任地(ナミビア)の場合、教科書は政府を通じ学校から貸与されます。紛失したり汚したりしたら弁償です。彼らが持っているのはノートとボールペンが基本。まあ、それすら持ってない生徒も少なくないですが。買う財力がないのではなく(そもそも、家庭にある程度財力がないと学費払えない=学校に行けないの)買ったその日くらいに破壊してしまうのが原因なんですがね。任地の生徒はボールペンを口に咥えるのが好き(笑) 「ペンを喰うな!」と授業中に注意しています。

日本では、「勉強する」というと、

  • 授業でやるであろう単元に目を通し、参考書などを読みこみノートに書き写す等等、家(塾)で予習
  • 本番である授業でその理解が正しいのかどうか確認
  • 家(塾)で教科書の練習問題/参考書・問題集などで復習

のが一般的だと思います。
ところが、任地の生徒はというと

  • 教科書や板書を写したノートを広げて眺める

本人は分かったつもりでいるし、これが勉強だと思っているようです。もしかして、勉強方法がわかっていないんじゃないか、と最近感じ始めました。同僚も具体的なアドバイスを与えていないようです。「手を動かせ」くらいかな。でも、どうやって手をうごかくのか理解できない生徒もいるようです。彼らなりに考えて髪の毛をいじる、手をひらひらさせる、等々しているようですがこれは根本的に違うと思う。

ということで、勉強ってこうやってするといいよ、ということをアドバイスすることを考えました。実は

  • シラバス通りに授業を行っても面白くない。
  • そもそもシラバスはスパイラル方式になっていて教えるのに無理がある。
    (全ての単元をG8からG10まで教えることになっていて、学年が進むごとに難しくなっていく方式 G8は単元の基本の考え方、G9はそれをちょっと発展させた範囲、G10は、日本でいう章末問題的問題を解く)
  • G9で習うべき事柄(用語)を使ってG8の基本的事柄を説明している。

など私自身、教えるのに難儀しているので同僚・校長に相談の上10月15日の土曜日より「土曜塾」を主宰させていただくことになっているのです。

私がルール。私無双。シラバスなんて無視。理科の実験も条件がそろえば行います。

の土曜塾です。朝9時から先着25名で教室に入ることができ、各生徒に課題を1~2個与え問題を解かせる。解ければそこで帰宅してもOK。解けなければヒントを与えつつ15時まで考え続けることができる。後から来た生徒は前に入った生徒が帰るまで教室に入ることはできない。

こんな感じで続けていきたいと考えています。もちろん、土曜塾には「ソロバン」を取り入れていきますよ。

2 件のコメント:

舞蹴 さんのコメント...

ソロバンが楽器になるか、武器になるか見もの

Unknown さんのコメント...

楽器や武器ならまだ道具として使われるのでマシ。一番怖いのは非破壊検査ではなく破壊検査で強度を試されることです。